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下水汚泥のエネルギー化技術下水汚泥のエネルギー化技術

 

先に述べた下水汚泥のエネルギーとしてのポテンシャルを有効に発揮するための技術を簡単に紹介します。

 

(1)バイオガス化技術
下水汚泥から、メタンガスを主成分とするバイオガスを得るための技術は、下のように大別することができます。

 

1. 嫌気性消化
下水汚泥を嫌気的状態に保持し、汚泥中の有機物を嫌気性微生物の働きで低分子化、液化及びガス化する技術であり、固形物量が減少することから、下水汚泥の減量化技術としての役割もあります。有機物1kg当たりから500~600NLの消化ガス(バイオガス)が発生すると考えられます)。詳細については、下水汚泥エネルギー利用調査報告書をご参照下さい。

 

2. ガス化技術
下水汚泥を蒸し焼きにして可燃性ガスを回収する技術であり、通常の汚泥焼却方式に比較し大幅に一酸化二窒素(N2O)発生量を削減できることが特徴です。詳細については、下水汚泥エネルギー化技術ガイドライン-平成29年度版-(H30.1)をご参照下さい。

   

(2)バイオガス有効利用技術
発生したバイオガスを利活用する技術であり、バイオガス発電、燃料電池、バイオガス自動車燃料、都市ガスとしての利用(原料供給・ガス導管注入)などがあります。発電の場合、単に電力を得るだけではなく、発電過程で生じる排熱を消化槽の加温などに有効利用することで、より高いエネルギー回収効率を得ることが出来ます。各技術の詳細については、下水汚泥エネルギー化技術ガイドライン-平成29年度版-(H30.1)をご参照下さい。

   

(3)固形燃料化技術
下水汚泥の固形燃料化技術は、下水汚泥の持つ熱量を直接的に利用するものです。汚泥乾燥技術と汚泥炭化技術に大別され、汚泥乾燥技術には、造粒乾燥、油温減圧乾燥、改質乾燥があり、汚泥炭化技術は、炭化温度により、低温炭化、中温炭化、高温炭化に区別する場合があります。

 

いずれも、製品を石炭火力発電所や石炭ボイラーにおいて、石炭代替燃料として利用するものです。固形燃料化技術の詳細については、下水汚泥エネルギー化技術ガイドライン-平成29年度版-(H30.1)をご参照下さい。

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