スイスイランド−トップページへ戻る 社団法人 日本下水道協会
 

下水道を調べてみよう


下水道の役割 その3

環境を守る下水道


神田川の今と昔
右上の写真は昭和30年ころの神田川(東京都)、左下は今の神田川だよ。

以前は「どぶ川」に近いイメージもあった神田川だけど、平成8年に新宿区が行った魚類調査では、なんと!アユが確認できたんだって!

むかしはよごれていた川が、下水道の整備とともにきれいになって魚が戻ってきたんだ。

汚れた水が川に流れ込む
川や海をよごして水の環境を悪くしているのは、よごれた水だ。もちろん出したのは人間だ。


隅田川
これは、隅田川(東京都)だ。隅田川は、下水道の整備によって川がきれいになって、花火大会やボートレースが開催されるようになった。

下水道は、よごれた水をきれいにして、川や海に戻すことで水の環境を守っているんだ。


▼ 赤潮(あかしお)
赤潮
それでも赤潮やアオコなどが発生することがある。その原因とされる窒素(ちっそ)やリンなどが川や海へ入り込まないように、水をもっときれいにするための処理が必要になってきた。

高度処理
普通の下水処理で取りきれない窒素やリンを取り除いて、もっときれいな水に生き返らせるのが高度処理だ。

高度処理によって、以前は悪臭(あくしゅう)を放ち生物がすめないほどだった目黒川(東京都)の水質も格段に良くなり、ボラやマハゼ、アユなどもすめるようになったんだ。

でも、高度処理は普通の下水処理よりもお金がかかるし、その大切さがあまり知られていないのでまだまだ普及していない。だからもっとみんなにわかってもらうことが大切なんだ。

下水道の3つめのだいじな役割は、「川や湖や海の水をきれいにして、よみがえらせること」だよ。
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このコーナーのもくじ
  1. 下水道の役割
    1. 雨水を処理する下水道
    2. 汚水を処理する下水道
    3. 環境を守る下水道
    4. 処理水と施設の有効利用