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下水道を調べてみよう

ここからは、「下水道を調べてみよう」のコーナーです。

下水道は、わたしたちの毎日くらしの中で、どのような役割をはたしているのでしょうか?このコーナーでは、そんな下水道の4つの役割について詳しく見ていきます。

下水道の役割 その1

雨水を処理する下水道


浸水した道路
道路が浸水(しんすい)してる!
特に夏になると、夕立などで浸水するまちが多くなるんだ。こんなことが、大雨がふるたびに起こってしまったら、大変だよね。

道路の雨水マス
下水道は、写真のような雨水(うすい)ますから雨水を流して、台風や大雨のときに雨水がたまらないようにしているんだ。

ぼくたちの毎日の生活の中で発生する汚水と、このような雨水をあわせて、下水というんだよ。

下水を下水道管で流す方法には、2つの方法がある。

分流式下水道管
1つめの方法は、汚水は汚水管に、雨水は雨水管に、それぞれ別々の下水道管で流す分流式(ぶんりゅうしき)とよばれる方法だ。

分流式だと、汚水は下水処理場で処理されるので、川や海への汚水の流出がないのが安心だ。だけど、 雨がふったとき、道路の表面についたよごれや大気汚染物質(たいきおせんぶっしつ)などが、雨水とともに川や海に流されてしまうので、川や海をよごしてしまうことがある。また、下水道管だけでなく、家やビルの排水設備(はいすいせつび)まで分ける必要があるから大変お金がかかるんだ。

合流式下水道管
もう1つの方法は、汚水と雨水をいっしょの下水道管で流す、合流式(ごうりゅうしき)とよばれる方法だ。

合流式は、管きょが1本ですむので、建設費が安くすみ、管理もしやすい。 だけど、大雨がふったとき、汚水のまざった水が川や海に放流されてしまうことがあって、水質汚濁(すいしつおだく)をまねいてしまうことがある。

日本の場合、はやくから下水道をつくったまちでは合流式が多く、1970年より後につくられたまちでは分流式が多い。

どちらの方法も一長一短があるんだ。

ポンプと雨水貯留池
雨水を処理するときには、雨水をくみあげて川や海に放流するポンプ場や、たくさんの雨水がいっぺんに流れ込んで浸水被害(しんすいひがい)などを起こさないように、雨を一度ためてきれいな水にして流すための雨水貯留池(うすいちょりゅうち)という施設も大活躍している。

1つめの下水道のだいじな役割は、「まちに雨水がたまらないようすばやく処理すること」なんだね。
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このコーナーのもくじ
  1. 下水道の役割
    1. 雨水を処理する下水道
    2. 汚水を処理する下水道
    3. 環境を守る下水道
    4. 処理水と施設の有効利用