第62回 下水道研究発表会 開催報告
①はじめに
令和7年7月29日(火)~31日(木)に、ATC O’s南コンベンションルーム・会議室(大阪市)において、「第62回下水道研究発表会」を開催しました。発表当日は、日本語口頭発表部門333編、英語口頭発表部門6編、日本語ポスター発表部門16編、英語ポスター発表部門1編の発表があり、会場での聴講者数は1,701名でした。今年も会場開催に加え、オンラインによる聴講も併せて実施しました。
②口頭発表部門
日本語発表は1日目~3日目にわたり、「特定課題セッション」として9セッション・125編、「通常セッション」として9セッション・208編の発表がありました。英語発表は2日目に行われ、2セッションに合計6編の発表がありました。発表者数、聴講者数ともに昨年を大幅に上回り、活気溢れる発表会となりました(写真-1)。

写真-1 セッション会場の様子
昨今注目されている下水汚泥の肥料化に関する発表やDXに関する発表について、会場ならびにオンラインでも聴講者数が多く、非常に好評でした(表-1)。
なお、各発表者の当日のプレゼンテーション技術等について、日本語及び英語口頭発表部門ともに担当座長による審査が行われました。その後、下水道研究発表会企画運営委員による論文の内容に関する審査を行い、優秀者を発表し、来年の定時総会において表彰式を行う予定です。
| No. | セッション名 | 会場 | オンライン | 発表日 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | S-6-1 バイオソリッドの利活用/りん等有用資源の回収(1) | 110名 | 64名 | 7月29日 |
| 2 | S-9-1 DX(1) | 115名 | 53名 | 7月30日 |
| 3 | S-9-3 DX(3) | 107名 | 51名 | 7月31日 |
| 4 | S-9-2 DX(2) | 97名 | 44名 | 7月30日 |
| 5 | N-8-7 水処理技術(7) | 100名 | 39名 | 7月31日 |
③ポスター発表部門
ポスター発表部門では、2日目の発表時間に発表者と参加者が自由に質疑応答が出来る時間を設け、活発な意見交換が行われました。その中から下水道研究発表会企画運営委員、座長の審査を経て、優秀者を発表し、口頭発表部門と一緒に表彰式を行う予定です(写真-2)。

写真-2 ポスター発表の様子
④特別講演
本年度は2日目の16時より、「2024年能登半島地震による下水道被害から学ぶ南海トラフ地震への教訓」と題して、金沢大学名誉教授の宮島昌克氏による特別講演が行われました。当日は173名の聴講者が集まり、関心の高いテーマということもあり、メモをとりながら熱心に聴講されました。(写真-3)

写真-3 特別講演の様子

宮島昌克先生
⑤交流会
特別講演に引き続き、17時30分より、交流会を開催しました。交流会には、特別講演でご講演いただいた宮島昌克先生をはじめ、滝沢智下水道研究発表会企画運営委員長、発表者、聴講者、座長等、幅広い職種、年齢層の方が参加されました。産・官・学が一堂に会して、参加者同士の交流を深める有意義な機会となりました。(写真-4)。

写真-4 意見交換の場となった交流会の様子
⑥おわりに
今年の下水道研究発表会では、事前の聴講申込に加えて会場聴講の当日受付を行い、より参加しやすい環境を整えたことで、昨年を上回る多数の方々にご参加いただきました。
最後になりますが、第62回下水道研究発表会に参加された皆様、並びに本研究発表会にご協力いただいた関係者の皆様方に、厚く御礼申し上げます。
次回の「第63回下水道研究発表会」は、令和8年8月4日~6日に東京ビッグサイトにて開催予定です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第63回下水道研究発表会開催日程(予定)
○日時 令和8年8月4日(火)~6日(木)
○場所 東京都江東区 東京ビッグサイト会議棟
☆論文発表の申込開始は、令和7年12月下旬を予定しています。
